COLUMN
こんにちは! ICT支援部 稲波紀明です。
中小企業向けに、業務の生産性を改善するコンサルティングを行っております。
業務改善を行い、労働時間が減り、生産性が上がった、という話はよく聞きます。
新聞でも、RPAやロボットという言葉はよく聞くようになってきました。RPAは、ロボットの自動化という意味で、パソコン上でロボットが人間の代わりに、単純な業務、定型作業を24時間休まずに行います。
ロボットが売上や生産性アップに貢献するようになってきました。
今回は中小企業の事例をいくつかご紹介します。
例えば、旅館業では宿泊者の予約状況は、曜日や季節、時期によって変化します。
GWや週末は予約が殺到し、部屋は全て満室。泣く泣く申し込みを断る、しかし、平日は人が来ず、閑古鳥が泣いている、
そんな旅館は多いです。
毎日同じ宿泊料金を設定するのではなく、満室に近くなった場合は、室料をアップして、売上アップにつなげたい、
閑散期は、室料を下げて空室率を下げたい、そんな切実な要望があります。
しかし、柔軟に宿泊料金を上下させたくても、どうしてよいかわからない、宿泊料金はWEBサイトに入力する必要があるので、毎日頻繁に室料を変化させるのは手間がかかり、値段を変えるところまで対応できない、また予約状況に応じて、どのくらい値段を変化させたらよいのかもよくわからない。
そんな時に、RPAを使って、宿泊料金を予約状況に応じて最適化する旅館が増えてきています。
実際に三重県の旅館では、IT活用を通じた業務改善で、1300時間/月の無駄な業務を削減し、生産性を1.5倍にできました。
他の業界では、美容院でも予約状況に応じて、予約が空いている時間帯にクーポンを発行したり、新人に予約が来るようにしたり、店舗の予約が空いている日時にピンポイントで集客ができるようになってきました。
上記のように、予約状況や空室率から最適な価格を提示し
リアルタイムに価格を変化させることで売上を最大化させることを
ダイナミックプライシングといいます。
これまでは、手間だったので、価格をリアルタイムに変化させることができなかった中小企業の皆様もRPAを稼働させて、価格を最適化して、売上や稼働率を上げてみましょう。
・定期的に同じサイトからきまった情報を集計している
・エクセルで毎月同じ作業をしている
・定型作業や単純業務がある
このような業務は、今後はロボットが担っていく時代になってきました。
また、中小企業のデジタル化を進めたいという方は、中小企業の現状を分析できる、デジタルシフト診断を行っております。
RPAやデジタルシフト診断について、もっと詳しいことを知りたい場合は、船井総研 ICT支援部までご連絡ください。
ICT支援部 シニア経営コンサルタント 稲波紀明